2012年6月8日金曜日

家にあった物だけで超簡易3Dスキャナを作ってみた

ここのところ無形のソフトばかりいじっていましたが、元々はリアルな工作が好きなので、久しぶりに作ってみました。とことん手抜きをすると決めた即席品です。動画のネタとしても面白いかと思ったのですが、探してみたら似たネタでもっと凝った動画があったので、やめて blog だけにします。

材料は以下です。どれも家にあったものです。
上の二つは若干特殊かもしれませんが、他はいたって普通なものでしょう。

・レーザーポインタ
・電動ドライバ
・カメラ
・ワイングラス
・板切れ
・ガムテープ
・紐
・新聞紙

レーザーポインタの光を透明の円柱にあてると光を横直線状に屈折させられるので、これを照射したものをカメラで撮影してスキャンをします。この方法で3Dスキャナを作っている事例をネットで目にしたのが工作のきっかけです。

今回は、ワイングラスの柄の部分で試してみました。
板の上に、位置調整用に丸めた新聞紙を挟んでワイングラスとレーザーポインタを貼り付けるだけです。知人にゴミと評された設計ですが一応動きます。

本当にゴミですね。
このゴミを紐で吊るし、電動ドライバの軸で紐を巻き上げてゆっくり上から下へ動かしました。自動で等速直線運動させることによって、撮影も画像処理も楽にできます。


レーザーの線が物体をなぞっていく動画が撮影できるので、フレームごとに赤色検出するソフトを作り、計算して3Dの情報にします。このあたりは昔作ったソフトを再利用できたので意外と楽でしたが、そうでないとわりと苦労しそうです。

今回は一方向からしか撮影していないのでほんの一部の情報しかありませんが、一応3Dモデルらしくなりました。



実験台は自分自身です。目を閉じていても、瞼の上をレーザーが通る感覚が怖かったです。