2016年1月9日土曜日

ピアノプロジェクション UE4

これまでのピアノプロジェクションに UE4 を導入してみました。



Youtube: https://youtu.be/3t0PUvV8koU
Nico: http://nico.ms/sm27971578

長々ピアノプロジェクションで遊んできましたが、ネタもなくなってきたし、たまには最近の技術も勉強してみようかと思って Unreal Engine 4 を触ってみました。
Unity や openFrameworks も候補にありましたが、色々な事情から判断して UE4 を選択。技術面を丁寧にまとめれば少しは有益な Blog になるかもしれませんが、面倒なので主な感想だけ…

・さすがエンジンや素材のクオリティは抜群でしたが、すぐれたツールであっても使用者にデザイン力がないと活用できないという予想通りの結果でした。一応今までのシステムでは実現できないような演出ができたので良かったですが、巷の高品質な UE4 作品とは大きなギャップが。

・これまでのソースを流用したかったので、開発はほぼ C++ にしています。ピアノを弾いたら映像が変化する基本アプリは UE4 を触り始めてから数日でできましたが、その後、実現可能なデザインを考えたり描きたい映像を作れるようになるまでは (途中で何度か企画中断というか中止寸前の時期も挟んで) 数ヶ月くらいダラダラ作っていました。最後の方は色やタイミングなどの微調整ばかりです。
今回は何かと時間がかかって苦しかったです。小規模メーカーが最近の派手なゲーム開発に付いていけなくなる状況はこんな感じではないかと思ったり。

・使っていたのが普通のノート PC だったので、やはりパワー不足に悩みました。これまで DirectX を使っていたのは、こういう懸念が一番なさそうだったからという理由もあります。
ビルドなどに時間がかかるのは耐えるとしても、作ったアプリの映像遅延が大きな問題でした。解像度をいまどきのスマホより低い 800x450 まで下げたり、パーティクルを減らして演出を抑えたりと色々苦しい対策をしていますが、それでも無理があって打鍵から映像の変化まで数百 msec の遅延が出ています。もちろん自分が使いこなせていないだけで、もっと改善する手段もあるのかもしれません。



・曲はちょうどリメイクのニュースがあった FF7 から。陰影の表現や派手なエフェクトはゲーム感があり、また映像の遅延があるのでテンポの速い曲はいまいち、等々の事情も考えて決めました。特にアレンジなく、やっとこさっとこ弾いています。

ご視聴・コメントありがとうございます。